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「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問(著者;細谷 功)

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今回取り上げる本は、『「具体⇄抽象」トレーニング』です。

 

「もっと判断力や決断力を身につけたい!」と切望するビジネスパーソンに、「思考力アップの極意」をわかりやすくお伝えします。

 

著者の「細谷 功」氏は、ビジネスコンサルタント&著述家。

 

ページ数は224ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

『「具体⇄抽象」トレーニング』の要点

本書の結論は以下の4つです。

 

  1. 「具体・抽象を往復する」と思考力がアップする
  2. 「抽象化」は、一つにまとめていくこと
  3. 「具体化」は、まとめたものを細分化していくこと
  4. コミュのギャップは「視点の欠如」からはじまる

 

以降で具体例を交えながら、深掘りして解説していきます。

 

1つ目は、“「具体・抽象を往復する」と思考力がアップする”について。

 

本書のタイトルが『「具体⇄抽象」トレーニング』と、もうタイトルからして「ちょっと難しそう」なイメージがあります。

 

ざっくり言っちゃいますと、「具体と抽象の往復」をする思考回路を持つと、「思考力が劇的にアップしちゃうよ」ということです。

 

では、この「具体」「抽象」ってどんな意味か、ご存知でしょうか?

 

勉強家の皆さんであれば、即答ですね。

 

おさらい感覚で聞いてください。

 

まず前提として「具体と抽象は相対的な概念」ということです。対比することによって、どちらが具体で、どちらが抽象かが決定します。

 

例えば「大きい」「小さい」は、「何に対して」という定義がなければ、決定できません。

 

「山」は大きいですが、地球と比べれば小さいものになります。「蚊」は小さいですが、原子レベルでみれば、かなり大きい動物になります。

 

「山は大きい」「蚊は小さい」というのは、私たち「人間からみて」という定義があるため、決定できたのです。

 

まずは単純に「対比することで、定義が決まる」と覚えておいてください。

 

著者の細谷さん、性質もまとめています。

 

以下に、まとめると、

 

「具体」

・個別

・特殊

・五感で感じられる実体

・個々の属性

 

「抽象」

・集合

・一般

・五感で感じられない概念

・二者以上の関係性、構造

 

こんな感じです。

 

ここで「果物」という例をあげると、

 

「果物」の抽象度を上げていくと、「果物」→「食べ物」→「生物」となります。

 

反対に具体度を上げていくと、「果物」→「ぶどう」→「ピオーネ」「デラウエア」「マスカット」と枝分かれしていきます。

 

つまり、抽象度が上がれば上がるほど、一般的になり、具体性が上がれば上がるほど、個別の事象になるんです。

 

以上を踏まえながら、頭の中でこの「抽象」と「具体」の行き来をすることで、思考を劇的にアップさせることができるんです。

 

2つ目は、“「抽象化」は、一つにまとめていくこと”について。

 

「具体」と「抽象」がなんとなくイメージできました。

 

次に気になるのが、「どうすれば具体化、抽象化できるの?」ってことです。

 

ということで、ここからは、「具体」と「抽象」のプロセスをご紹介していきます。

 

まずは、「抽象」から行きましょう。

 

「抽象化」のプロセスとは、「具体的な個別事象から抽象的な概念への交換」のことを指します。

 

「マスカット」→「果物」といった感じです。

 

では、どうやって「マスカット」を「果物」にするのか?

 

本書では抽象化のプロセスを複数紹介していますが、本動画ではとりわけ実践できそうな2つをご紹介します。

 

1つ目が、「まとめて一つにすること」です。

 

これは、抽象化の最もスタンダードな方法で、「分類」することです。

 

同じ属性を持ったもの同士をまとめて一つに扱うことで、抽象化していきます。

 

例えば、○△□、●▲■という絵がたくさんあったとします。

 

これを形別、色別に分けて分類することが、「まとめて一つに扱う」という抽象化のプロセスです。

 

この分類はさらに上位へと発展させることができ、上位へ進めば進むほど抽象度は上がるということです。

 

もう一つのプロセスが「一言で表現すること」です。

 

これは、文字通り、膨大な情報量を短く集約してしまうことです。

 

例えば、300ページあるビジネス書を「○○すれば成功する!」と一言で表現することです。

気をつけなければならないことが、「目的に応じて」ということです。

 

そのビジネス書で、「心構え」が目的の人と「成功の手法」が目的の人では、表現の仕方が変わるでしょう。

 

以上を踏まえ、「まとめて扱う」「一言で表現する」ことで抽象化することができるのです。

 

3つ目は、“「具体化」は、まとめたものを細分化していくこと”について。

 

抽象化は、「個別から集合へと変換させる」ことでした。

 

さて、次は「具体化」するためのプロセスです。

 

「具体化って単純に抽象化の逆でしょ」って思われた方が多いかも知れません。

 

まあ、半分正解で半分不正解といったところでしょうか。

 

著者の細谷さん、こう述べます。

「具体化のプロセスは、抽象化で得られた法則やルールを、再び具体化して関心のある分野に適用して実行までつなげること」

 

半分正解、半分不正解といったのは、単純にある事柄を具体化していくことではなく、「一度、抽象化したものを、再び具体化して、それを実践に活かせ」というものだからなんです。

 

では、その具体的プロセスをご紹介しますが、例によって1つのみお伝えします。

 

それが「自由度を下げること」です。

 

先ほど、お伝えしきれなかったことですが、「抽象化」とは、言わば「自由度を上げる」ことなんです。

 

「自由度を上げる」とは「選択肢を増やす」ことです。

 

例えば、「カツ丼を食べたい」の抽象度をあげると、「和食が食べたい」になります。「和食が食べたい」の抽象度を上げると「食事したい」になります。

 

「食事したい」となると、メニューの選択肢が広がり、自由度が高くなるのです。

 

抽象化が自由度を上げることであれば、具体化は必然的に自由度を下げることになります。

 

「自由度を下げる」とは、選択肢や変数を絞り込んでいくことになります。

 

変数とは「問題」のことです。

 

選択肢が絞り込まれると、何を実行すればいいかわかるようになるんですね。

 

抽象化によって「何が本当の問題か」を考え、それを具体化して、問題を絞り込み、その問題の解を絞り込んでいくことで、質の高い問題解決ができるようになるのです。

 

以上を踏まえ、具体化するためには、「自由度を下げる」ことが必須だったのです。

 

4つ目は、“コミュニケーションのギャップは「視点の欠如」からはじまる”について。

 

本書は、具体と抽象を往復することで、思考力をアップさせるというものですが、

 

思考力をアップさせると、何が起こるのでしょう。

 

具体化してみましょう。

 

それが「コミュニケーションギャップを解消し、ストレスを減らすことができる」というものです。

 

ということで、本項では「コミュニケーションギャップの解消」について解説しましょう。

 

そもそも、「コミュニケーションギャップが生まれてしまう原因」ってなんでしょうか?

 

著者の細谷さんは、「私たち一人ひとりの経験や知識、あるいは思考回路が異なることによって、『違うものを見ているということに気づいていない』ことである」とおっしゃってます。

 

「違うものを見ていることに気づいていない」とは、「知識の差」と「抽象化の差」に気づいていないということです。

 

想像すればすぐにわかることですが、知識がたくさんある人とそうでない人では、話がうまく噛み合いません。

 

また「抽象化の差」も原因の一つです。

 

自分の見ている世界の「抽象度」が違うと、コミュニケーションにズレが生じます。

 

例えば、会社では「企業理念」や「経営者の方針」が「抽象度」の天辺になければならないのに、「従業員」が抽象度の天辺だったら、すでにそこでギャップが生まれるでしょう。

 

このギャップを防ぐには、やはり「具体と抽象の違いを理解すること」です。

 

例をあげましょう。

 

よくあるのが「本社」と「現場」のコミュニケーションギャップです。

 

「本社」が抽象度の上位とすると、「現場」は具体度の下位に位置します。

 

ここで見ることは、「抽象度が上がるとすべて同じになる」ということです。

 

全体会議で、「現場代表」の人が何か発言したら、「現場を知らない人」にとっては、それが「現場のすべて」に聞こえてしまいます。

 

しかしこれは、現場の人の一人の意見であり、「すべて」ではないということです。「現場」は一つではなく、さらにそこで働いている人も一人ではないので、「一意見」として、受け止めなければなりません。

 

正解は、「現場に足を運んで何人かから話を聞く」ことであり、抽象度を下げることが重要だったのです。

 

このことから、コミュニケーションギャップは、「視点の欠如」が大きな原因だったのです。

 

『「具体⇄抽象」トレーニング』のまとめ。

 

  1. まずは、「具体」と「抽象」の概念を知りましょう。
  2. 「抽象化」は、「まとめる化」と覚えておきましょう。
  3. 「具体化」は、「何をする化」と覚えておきましょう。
  4. 「抽象度」の観点から、コミュニケーションしましょう。

 

この動画では、『「具体⇄抽象」トレーニング』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。

まだ読んでない人は、この機会にぜひ読んでみてくださいね。