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最高のコーチは教えない。(著者;吉井 理人)

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今回取り上げる本は、『最高のコーチは教えない。』です。

 

「部下の能力を引き出し、成果を上げたい!」と今にも発狂しそうな、管理職ビジネスパーソンに、「コーチング」のキモを伝授します。

 

著者の「吉井 理人」氏は、千葉ロッテマリーンズ投手コーチ。

 

ページ数は279ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

『最高のコーチは教えない。』の要点

本書の結論は以下の4つです。

 

  1. コーチは「教えなくて」いい
  2. コーチングの基本は「個」を考えること
  3. 最高のコーチは「質問」で気づかせる
  4. 最高のコーチは選手を「長期的視野」に立たせる

 

以降で具体例を交えながら、深掘りして解説していきます

 

1つ目は、“コーチは「教えなくて」いい”について。

 

本書の結論ですが、もうすでにタイトルが答えになっています。

 

「最高のコーチは教えない」

 

一般的にコーチの仕事と言えば「教える」ことです。

 

しかし、著者である吉井さんは「コーチの仕事は教えることでなく、考えさせること」と述べています。

 

なぜ「教えるのではなく、考えさせる」のか?

 

本書ではその理由を5つあげていますが、今回はとりわけ覚えておきたい1つをピックアップします。

 

それが、「相手と自分の経験・常識・感覚がまったく違う」からです。

 

吉井さんは、はじめてプロ野球の世界に入ったとき、強制的にやらされる指導法に嫌気がさしたそうです。

 

そもそも、コーチと選手は育った環境も違えば、経験や常識などすべてにおいて「違い」があります。

 

選手は話し合うこともなく、納得できないままやらされても、目的を見失ってトレーニング効果が薄れてしまうのです。

 

誰だってそうだと思います。理由も説明せず「文句を言うな、言われた通りにやれ!」なんて言われたら、やる気がなくなるだけでしょう。

 

やる気がなくなれば文字通り、成長のチャンスがなくなり、コーチの仕事としては失格なのです。

 

理想は、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められることです。

 

では、どうしたら理想に導くことができるのか?

 

吉井さんはいいます。「相手を観察し、話し合うこと」

 

まずは選手を観察し、もし違うのであれば論理的に説明します。そして相手が納得するまで話し合います。

 

このことから、コーチの仕事は教えることではなく、考えさせ、うまく導くことだったのです。

 

2つ目は、“コーチングの基本は「個」を考えること”について。

 

コーチの仕事は、「教える」ことではなく、「導く」ことでした。

 

さて、次は最高のコーチになるために必要な「コーチングの基本理論」について説明します。

そもそもの大前提として、吉井さんは「個を伸ばす」ことを目的としています。

 

なぜなら「個」が伸びれば、結果として組織は強くなるからです。

 

そんな「個」を伸ばすための方法として「指導行動」「育成行動」の2つをあげます。

 

「指導行動」とは、選手個人のパフォーマンスを上げることで、技術的なスキルを教えることです。

 

ピッチャーであれば「ピッチングフォームを教える」「トレーニングのやり方を教える」「マウンドでのメンタルのつくり方を教える」などです。

 

この「指導行動」で重要なのは、「1人ひとりに対してオーダーメイドで対応する」ことです。

 

ある若手投手が、投球の時に左膝が出てしまう癖をメディアから指摘されました。左膝が出てしまうのは投手としては大きな欠点です。

 

この時、投手にストレートに伝えてしまうと、モチベーションが下がってしまうので、他の欠点を修正して、最終的に左膝を修正するといった作戦をとったのです。

 

これが見事成功し、選手はモチベーションを維持したまま、欠点を克服できたのです。

 

「育成指導」とは、技術ではなく心理的、もしくは社会的な面において個人の成長を促す行動を指します。

 

心理面で言えば、モチベーションです。

 

モチベーションを上げる方法として有効なのが、「簡単で小さな課題を設定し、小さな成功を継続的に積み上げていく方法」です。

 

小さな課題をクリアするたびに達成感が得られ、それがモチベーションとなり、次の高い課題をクリアするための動機づけとなります。

 

つまり、「成長のスパイラル」をつくることができるのです。

 

この時、注意しなければならないのが、「課題設定」です。

 

「課題設定」は高すぎると、なかなかクリアできないので、モチベーションが下がってしまいます。

 

「すべて自分でコントロールできる課題」に設定することで、成長のスパイラルに入れる課題設定となるのです。

 

「指導行動」「育成行動」の2つを基本とすることで、コーチングは成功するのです。

 

3つ目は、“最高のコーチは「質問」で気づかせる”について。

 

コーチングの基本は「個」を考えることでした。

 

さて次は、コーチングを実践するための土台について触れていきましょう。

 

吉井さんがあげているのが、「観察」「質問」「代行」の3つの基礎です。

 

順を追って説明しましょう。

 

「観察」からです。

 

「観察」とは、一言でいえば、「相手を知ること」です。相手の特徴を知った上で、傾向と対策を練ります。

 

ストレスの感じやすいタイプの選手、言い訳するタイプの選手、腹を立てて物に当たるタイプの選手。人の目を気にするタイプの選手、やんちゃでわがままでも懸命に努力するタイプなど、それぞれの傾向を掴んで対策を練ります。

 

人の成長は「自分で考え、自分で工夫する能力」あってのものなので、タイプを見極めながら、そのように誘導しています。

 

「質問」とは、一言でいえば、「相手に話をさせる」ことです。

 

勘のいいみなさんであれば、「相手に話をさせる」ということが何なのか、すぐにわかると思います。

 

そうです。相手に話させるということは、「自分がしゃべらない」ことです。

 

吉井さん曰く、「基本的には、質問以外は黙って選手の話す言葉に耳を傾ける」と述べています。

 

ポイントは「質問」です。

 

コーチは相手が「自己客観視」できる質問を投げかけます。

 

例えば、「今日のピッチングは、自己採点で何点だった?」「今日のピッチングで失敗したところはどこ?」「失敗したシーンに戻れるとしたら、何をしたい?」というように、自分を客観的に見られるような質問を投げかけるのです。

 

そもそも、自分のプレーを言語化できるようにならないと、パフォーマンスは身につきません。

 

したがって、コーチは選手が自分を客観視できるような「質問」を投げかける必要があるのです。

 

「代行」とは、一言でいえば、「相手になったつもりで考える」ことです。

 

ここで注意したいのが「自分だったらこうする」ではなく「その選手だったらどうするか?」と考えることです。

 

「相手になったつもり」というのは、自分目線ではなく、相手目線です。

 

つまり、相手の目線に立って考えることが第一条件なのです。

 

そして、相手の目線に立ち、相手が共感できる言葉で伝えます。

 

共感した言葉で伝えるには、知識を身につけ、相手とのコミュニケーションを重ねることです。

 

知識がなければ、理論で説明できないので、うまく伝えることはできないでしょう。そして、相手に伝えるには、選手とのコミュニケーションが必要不可欠です。

 

このように、コーチングを実践していくための基本は、自分は置いといて、限りなく「相手の立場に立つ」ことが重要だったのです。

 

4つ目は、“最高のコーチは選手を「長期的視野」に立たせる”について。

 

コーチングの実践における基本は、「相手の立場に立つ」ことが重要でした。

 

さて、いよいよ最後です。

 

最後は「結果を出すためのルール」について触れ、幕を閉じようと思います。

 

このルールは全部で9つありますが、本動画ではお時間の都合上、私が勝手ながら選んだ1つのみ、ご紹介させていただきます。

 

「全部知りたいよ!」って方は、概要欄にリンクを記載していますので、実際に手にすることをおすすめします。

 

ってことで行きましょう。

 

結果を出すためのルール、それが「目先の結果だけでなく、大きな目標を設定させる」ことです。

 

これは、目先の利益を優先させるのではなく、長期的視野で「息の長い選手」になってもらうことを目的とします。

 

例えば、目先の結果ばかりを優先した投手は、その選手に合っていないピッチングをしてしまいます。しかし、短期間だけ結果を出したとしても、本当のプロとは言えません。

 

1シーズンはもちろん、長年にわたって活躍する選手こそ、本物のプロ野球選手なのです。

 

では、どうしたらいいのか?

 

こうした結果ばかりを求める選手に対しては、小さな目標ではなく「大きな目標」を設定させます。

 

「大金を稼ぐ」「一流になって注目を浴びる」など大きな目標を持たせることで、目先の一勝では達成できないことを理解させるのです。

 

つまるところ、長きにわたって「積み重ね」を実践できるような設定にするのです。

 

大きな目的を持たせ、「そのためにどんなことを達成すればいいのか」と、小さな課題を与えていくことで、息の長い選手となるのです。

 

以上を踏まえながら、選手に結果を出させるコーチになるには、目標設定のしかたをうまく誘導することが重要だったのです。

 

『最高のコーチは教えない。』のまとめ。

 

  1. 「教えたい気持ち」を押さえて、考えさせましょう。
  2. 「個」が伸びる環境作りに徹しましょう。
  3. 「質問」で相手に客観的視点を持たせましょう。
  4. 「長期的視野」に立ってもらうよう、仕向けましょう。

 

この動画では、『最高のコーチは教えない。』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。

まだ読んでない人は、この機会にぜひ読んでみてくださいね。