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野村ノート(著者;野村克也)

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今回取り上げる本は、『野村ノート』です。

 

「部下をうまく動かせない!」という、組織を束ねるリーダーにありがちな悩みを即解消します。

 

著者の「野村克也」さんは、皆さんご存じ、弱小球団を3度も日本一に導いた伝説の監督。

 

ページ数は241ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

『野村ノート』の要点

本書の結論は以下の4つです。

 

  1. 指導者の大役は「教育」
  2. いい指導者は部下をうまく「コントロール」する
  3. 勝負の明暗を分けるのは「理」
  4. 指導者は「気づかせ」「まとめる」

 

以降で具体例を交えながら、深掘りして解説していきます。

 

1つ目は、“指導者の大役は「教育」”について。

 

本書は野村さんが50年以上の歳月をかけて学んできた「監督としてのあり方」「原則」をまとめたものですが・・・

 

これを誠に勝手ながら、ひと言に集約しますと「当たり前のことを当たり前にやる」です。

 

基礎体力づくりをしたり、技術力のレベルアップをしたり、メンタルを向上させたりと、プロフェッショナルなら当たり前のことを「当たり前にやる」ことが、功を奏するのだと。

 

これはビジネスシーンでも同じことが言え、リーダーは原理原則を見据えて実践指導することが必要です。

 

なぜこのような結論にいたったのかというと、原理原則を知ると人生で起こるあらゆるトラブルに対して振り回されることなく、平常心でいられるからです。

 

では、具体的に何をすればいいのか?

 

それが「教育」です。

 

監督の仕事といえば、どうしても試合の結果や戦術ばかりが評価されがちですが、重要なのは、原理原則に則った指導、チームづくり、采配なのです。

 

そうなんです。それらはすべて「教育」であり、監督は「教育で評価されて然り」と野村さんは強く訴えています。

 

以上を踏まえると、「指導者」は、原理原則に基づいた実践指導が必要不可欠であり、「部下」の意識を変えていくことが使命だったのです。

 

2つ目は、“いい指導者は部下をうまく「コントロール」する”について。

 

原理原則に則りながら、選手を教育することが監督の使命でした。

 

では、そんな野村さんが実際にやってきた、選手への意識改革とは、どんなものがあるのか見ていきましょう。

 

数ある方法の一つとして「選手に優越感をもたせる」というものがあります。

 

これは「弱者の戦法」のひとつで、弱いチームに「優越感」を持たせることで、士気を上げることができるというものです。

 

野村さんはヤクルト一年目に、年に一度使うか、使わないかくらいのトリックプレーを選手たちに教えます。

 

例えば、走者一、三塁で打者が下位打線、ダメ押し点が欲しい場面。

 

本来このような場面では、一、三塁でのダブルスティールでは、一塁走者はおとりになります。

 

まず、キャッチャーに二塁へ投げさせることから始まりますが、王道はキャッチャーの送球がピッチャーの頭の上を越え、「ピッチャーが捕らない」「球が高い」と判断したら、三塁走者が、スタートします。

 

しかし、これでは、二塁ベースカバーに入った、セカンド、ショートから本塁に転送され、9割方アウトになります。

 

ですので、野村さんは三塁走者に、送球がピッチャーの頭の上を越えた時ではなく、キャッチャーの手からボールが離れた瞬間に「スタートしろ!」と命じます。

 

この場合、ピッチャーが送球をカットし、本塁へ送球してしまえば、文字通り水の泡となります。だから「ギャンブル」なんですね。

 

しかし、仮にアウトになってしまったとしても、相手には「このケースでヤクルトはギャンブルをしかけてくる」という印象を与えることが、極めてこちらに有利になるのです。

 

これはトリッキーなので、相手にとっては厄介。しかし、味方からすれば、「うちのチームは他のチームより進んだ野球をやっている」という優越感を持たせることができます。

 

そしてこの優越感によって、チームのムードは高まり、選手ひとりひとりが自信を持てるようになるのです。

 

このように、監督は選手をうまくコントロールし、自信を持たせることで、勝利へと向かわせることができるのです。

 

3つ目は、“勝負の明暗を分けるのは「理」”について。

 

部下をうまくコントロールすることで、勝利することができるとわかりました。

 

さて、ここで皆さんに質問があります。

 

野球に詳しい方なら、即答かも知れません。

 

優勝するチームには「ある名脇役」がいます。

 

一体誰のことでしょう?

 

答えは「キャッチャー」です。

 

そうなんです。優勝するチームに共通していることが「名キャッチャー」がいることなんですね。

 

有名所で言えば、「古田敦也」元選手。

 

彼は、ヤクルトで捕手を務め、見事、優勝に導いています。

 

そんな古田さんをレギュラーに抜擢したのは、もちろん野村さん。

 

野村さんは古田さんに「配球術を勉強しろ!」といいます。

 

実のところ、野村さんが重視しているのは「配球」です。

 

「配球」とは、「投球の組み立て」のことですが、野村さんはこの配球を3つに分けています。

 

①打者中心の組み立て

②投手中心の組み立て

③状況中心の組み立て

 

①は相手の弱点を突いたり、反応を見て洞察したりする技巧派投手の組み立て方です。データや打席の結果から考え、どうしたら相手を討ち取れるかを考えていきます。

 

②は相手打者と能力を比較して、打者の力より投手の力が勝っていると判断した時の組み立てのことです。打者が「ストレートを狙っている」とわかっていても、ストレートで勝負するような感じです。

 

③は点差やイニング、走者の状況によって組み立てます。併殺を取りたい、三振を取りたい、ポップフライで討ち取れないかなど、ピンチを切り抜けたい状況の時に考えます。

 

捕手に、この①②③を上手に使い分けて、実践させるように指導することが重要なのです。

 

ここから何が言いたいのかというと、「理を持って戦うことの重要性」です。

 

普段から観察や洞察をしたり、いざという場面でどんな考え方をするのかが、勝負の明暗を分けるのです。

 

ビジネスにおける交渉のシーンであれば、普段から交渉相手のことを観察しておき、状況に応じて投げる球、つまり手段を使い分けることができれば、有利に交渉をまとめることができるでしょう。

 

このことから、普段から「理」について考えておくことで、どんな状況でも対応できるようになるのです。

 

4つ目は、“指導者は「気づかせ」「まとめる」”について。

 

普段から「理」を考えておくことが、指導者に必要不可欠なものでした。

 

さて、いよいよ最後です。

 

最後は指導者であれば必ず知っておきたい「人づくりのポイント」です。

 

それが「気づかせる」「まとまり」の2つです。

 

本動画では、時間の関係で、ポイントを2つ取り上げていますが、本書を読めば、もっと多くのポイントが取り上げられています。概要欄にリンクを記載していますので、ぜひ購入してみてください。

 

では「気づかせる」から行きましょう。

 

「気づかせる」とは、文字通り「相手に気づかせる」ことです。

 

何に気づかせるのかと言えば「間違いに気づかせること」と「無知であること」です。

 

これらは「判断基準」であり、指導者は判断基準を教えて、その基準をレベルアップさせなければならないといいます。

 

野村さんは、まず社会人教育を徹底して教え込むといいます。プロ野球球団といっても組織。社会人としての最低限の常識、礼儀、マナーなどを教えることが重要なのです。

 

次にテクニック面でも気づきを与えます。「理に適ったフォームづくり」「難しいボールへの対応のしかた」「配球」など、「こうやったらどうだ」と気づかせるのです。

 

注目すべきは、「気づかせる」という点です。

 

指導というと、どうしても「○○しなさい!」といった命令になりがちです。

 

みなさんも経験があると思いますが、「○○しなさい!」と言われると、なぜかやる気がなくなりませんか?

 

「気づかせる」というのは、本人が自覚していくことなので、やる気も維持され、自然と身につくんですね。

 

さて、もう一つの「まとまり」です。

 

「まとまり」とは、「一致団結感」のことを指します。

 

実のところ、この一致団結感は、組織にとって、とても重要なものだったのです。

 

野村さんはこうおっしゃってます。

「組織というのはそういったチーム全体の意識の方向性(まとまり)がもっとも大切なのであって、すばらしい素質を持った選手を1番から9番まで集める。そうしたことがまとまりを上回るといえば、決してそうではない。」

 

これは、いくら優秀な選手を配置したところで、チームにまとまりがなければ、すべてが水の泡となるということです。

 

想像してみてください。

みんなで目標を達成しようとした時、いくらデキる人がたくさん集められたとしても、ひとりひとりが違う意見で、それぞれ動いていたら、目標達成なんてできません。

 

指導者は、「どうしたら一致団結できるか?」を、常に念頭に入れておくべきなのです。

 

「気づかせる」「まとまり」の2つを踏まえることで、チームを勝利に導く指導者となれるのです。

 

『野村ノート』のまとめ。

 

  1. 部下の意識を変えるため、原理原則に則った教育を行いましょう。
  2. 部下をコントロールし、「自信」を持たせましょう。
  3. 不測の事態に対応するため、常に「理」を考えておきましょう。
  4. 部下を「気づかせ」ながら「まとまり」をつくっていきましょう。

 

 

この動画では、『野村ノート』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。

まだ読んでない人は、この機会にぜひ読んでみてくださいね。