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苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きとめた「働くことの本質」(著者;森岡 毅)

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今回取り上げる本は、ビジネスパーソン必携の書とよばれる『苦しかったときの話をしようか』です。

 

「自分のキャリアに不安がある」というビジネスパーソンに、「仕事」に関する本質的なノウハウをお届けします。

 

著者の「森岡 毅」氏は、経営危機にあったUSJを、わずか数年でV字回復させた人物です。

 

ページ数は305ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

 

とその前に、注目しておきたいことがあるのですが、著者がこの本を書いた「意図」です。

 

それが、子どもたちがキャリアの判断で困ったときに役立つ本、言わば「虎の巻」のような本をつくることを目的にしたそうです。

 

自分の将来や仕事のことを考える際に、何か「フレームワーク」的存在があれば、迷わず判断できるのではないか?

 

そんな思いで、本書は誕生しました。

 

著者の思いがわかったところで、結論の解説に行きましょう。

『苦しかったときの話をしようか』の要点

本書の結論は以下の4つです。

 

  1. 「何がしたいかわからない」のは、「軸」がないから
  2. 「働く前に」知っておかなければならないことがある
  3. 自分の「強み」は「好きなこと」から考える
  4. 苦しいのは「自己評価が低い」から

 

以降で具体例を交えながら、深掘りして解説していきます。

 

1つ目は、“「何がしたいかわからない」のは、「軸」がないから”について。

 

どんな人でも学校を卒業したら、何かしらの職業に就き、働かなければなりません。

 

しかし、「何をすればいいのか」「何をしたいかわからない」という人たちがいます。という私も、その内の一人でした。

 

「学校を卒業したら、どんな仕事に就けばいいのか?」「そもそもその仕事は自分に向いているのか?」「やりたいことなんてない」と、もはや、さまよう亡霊のようでした。

 

ひょっとしたら、この動画を観ているあなたも、そうかもしれませんね。

 

著者は、この「やりたいことがわからなくて悩んでいる人」に向けてこんなメッセージを綴っています。

 

「やりたいことが見つからないのは、自分の中に『軸』がないからだ。」

 

なぜ「軸」がないと、やりたいことが見つからないのか?

 

それは「軸」がないと、やりたいことも生まれず、ましてや選ぶことなんてできないからです。

 

想像すればわかりますが、採点基準がないのに、「自分の演技をどうしていきたい」とか、「目の前の演技の善し悪しを判断しろ」と言われても、答えは出ません。

 

では、「軸」があるとどうなるのか?

 

例えば、「車が好きだから自動車業界に入りたい」という軸があれば、即決できると思います。「生涯年収ができるだけ高くなること」「地元で安定した生活ができること」「将来有望な企業に入る」など軸が決まっていれば、進むべき道も自ずと決まるんですね。

 

とまあ、こんな感じで「何がやりたいかわからないよ」という人は、まず自分自身を振り返って、「自分で自分を把握する」ことが重要だったんです。

 

2つ目は、“「働く前に」知っておかなければならないことがある”について。

 

「やりたいことがわからない」のは、「軸」がないことが原因だとわかりました。

 

さて、本書は働くことに関しての「指南書」ですが、そもそも「なぜ働かなければならない」のでしょうか?

 

それは、私たちの生きるこの「資本主義」が関係しています。

 

「資本主義」とは、働いたら、その労働力に応じて報酬が得られるという制度です。

 

ただ、このような教科書的答えでは、さまよう亡霊を救うことはできません。

 

そこで知るのは、「本質」です。どんな物事にも必ず本質があり、現象に囚われず構造を理解し、本質を見抜かなければならないからです。

 

著者は資本主義の本質を、「欲」と述べています。

 

最も基本的な「より便利で、より快適な暮らしがしたい」という「欲」は、人類が生まれてから今日まで続く永遠の欲です。

 

馬から自動車、固定電話から携帯電話、AIによる自動運転など、これまでも、これからも人は「便利でもっと快適」を求めていくでしょう。

 

資本主義はこの人間の「欲」をエネルギー源として、人々を競争させることで社会を発展させる構造を持っています。

 

言い換えれば、欲を人質にして人々を競争させることで、常に前進と努力を強いていく構造です。

 

ここから何がわかるのか?

 

わたしたちの生きるこの資本主義は、「欲を満たしてあげれば、人とお金が集まってくる」ということです。

 

さらに知っておきたいのが、この資本主義を成り立たせている「人」です。資本主義は、大きく分けると2種類の人間で成り立っています。

 

それが「サラリーマン」と「資本家」です。「サラリーマン」は自分の24時間を使って稼ぐ人。「資本家」とは、「他人の24時間を使って稼ぐ人」のことです。

 

「資本主義」は「資本家」のための社会であり、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造となってるんです。

 

以上をまとめると、私たちが働く理由は、「欲」という根源的なものを満たすために、資本主義のもと、働かなくては生きていけない構造になっていたのですね。

 

3つ目は、“自分の「強み」は「好きなこと」から考える”について。

 

わたしたちの生きているこの社会は「資本主義」という構造でした。

 

じゃあどうやってこの世界を生きていけばいいのか?

 

そのヒントとなるが「キャリア戦略」なんです。

 

キャリア戦略とは、「自分の強みをどう活かすか?」という戦略のことですが・・・

 

みなさんは、今、何かしらの職業に就かれているかと思いますが、その職業に就くためにどんなことをしましたか?

 

「資格を取った」「勉強をした」「専門学校へ通った」などがあげられると思います。

 

これって、言い換えると「強み」ですよね?

 

資格、勉強、専門学校などは、その職業に就くための「強さ」であり、その強さを武器に、晴れてその職業に就けたのではないでしょうか?

 

そう、キャリアには「強さ」が必要不可欠であり、キャリアなしではこの資本主義を生き抜くことができないんです。

 

じゃあ、どうしたら「自分の強み」を見つけることができるのか?

 

その近道となるのが、「社会との関わりで気持ちよかったこと」を思い出してみましょう。

 

それは、大概「自分が好きなことをしているとき」ではないでしょうか。

 

実は、この好きなことをしている時が、「すでに」自分の強みを発揮している可能性が高いのです。

 

生まれてから今まで、わたしたちは何を基準に「行動」してきたのか?

 

それは紛れもなく「好き嫌い」です。

 

結局のところ、わたしたちは、好きなことを選択して、好きなことをしています。

 

これを踏まえながら、自分が今まで好きだったことを列挙していきましょう。

 

最低50個、できれば100個、「動詞」で書き出してみます。

 

ここで集まった「好きなこと」を集約し、仕分けることで、それが強みだとわかるのです。

 

最後となる4つ目は、“苦しいのは「自己評価が低い」から”について。

 

働くことの本質を知るには、「軸」を手に入れ、「資本主義」を理解し、自分の「強み」を知ることでした。

 

さて、いよいよ最後となるのは、タイトルでもある「苦しかった時の話」です。

 

ここでみなさんに質問ですが、人はどんな時が一番苦しいと思いますか?

 

「上司に怒鳴られたとき」「失敗したとき」「人間関係がうまくいかないとき」

 

著者は、「自分で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれた時」と言っています。

 

なぜなら、自分の価値を強く疑うとき、人は臆病になり、行動できなくなるからです。

 

さらに周囲と比較して、自分ができないことが積み重なると、劣等感が顕著になり、焦燥感や無力感などがあらわれてきます。

 

すると、自己肯定感が削られ、苦しくなってしまうのです。

 

著者の苦しかった時の話ですが、

 

最初に就職した会社P&Gでは、周囲はスーパーマンのような人ばかりで、デキる人に囲まれていました。猛烈に働いて、終電に飛び乗って帰り、家に着く頃には、日付が変わっているような毎日を過ごします。

 

このことが原因で、P&Gに入ってから2年目の夏。著者は「電話が取れなくなった」のです。電話を取ろうとすると、ドキドキして汗が出て、頭の中が真っ白になってしまうのです。

 

このままでは、潰れてしまうと思い、最小の力で最大の結果が出るような戦略を練り、重要な課題に集中するようになります。「残業も絶対にしない」と決め、1分の集中力にこだわる働き方に変えました。

 

すると、パフォーマンスが徐々に上がり、健康面も改善されていきました。

 

この経験から著者は、「潰れないためには、最初から肩の力を抜いて、最後尾からスタートする自分を予めイメージして受け入れておくべきだ」といっています。

 

そんな軽い気持ちで、日々努力をすることで、苦しいときを乗り切ることができるんです。

 

『苦しかったときの話をしようか』のまとめ。

 

  1. 自分を把握し、「軸」を持ちましょう。
  2. 資本主義の「本質」を理解しておきましょう。
  3. 「好きなこと」から自分の強みを探しましょう。
  4. 潰れないように、「気楽」にいきましょう。

 

この動画では、『苦しかったときの話をしようか』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。

まだ読んでない人は、この機会にぜひ読んでみてくださいね。