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新入社員から社長までビジネスにいちばん使える会計の本(著者;安本隆晴)

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今回取り上げる本は、『新入社員から社長までビジネスにいちばん使える会計の本』です。

 

「数字が苦手」というビジネスパーソンに、ビジネスですぐに使える「会計思考」を伝授します。

 

著者の「安本隆晴」氏は、ユニクロの成長を25年間支えた会計の超プロ。

 

ページ数は226ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

『新入社員から社長までビジネスにいちばん使える会計の本』の要点

本書の結論は以下の4つです。

 

  1. 会計思考とは、「道具」
  2. まず覚えておきたいのは「決算書」
  3. 会計思考の儲け術は「分解」
  4. 目標達成は「会計PDCA」でできる

 

以降で具体例を交えながら、深掘りして解説していきます。

 

1つ目は、“会計思考とは、「道具」”について。

 

私たちは、ビジネスを成功させようとしたとき、どうしても「事業内容」ばかりを重視してしまいます。

 

しかし、事業内容と同じくらい大事なものがあります。それが「会計思考」です。

 

本書は、「会計思考」についてまとめられていますが、そもそも「会計って何?」と思った人に向けて、まずは解説したいと思います。

 

著者は会計について、次のように定義します。

 

「会計とはビジネスの行動指針になるとともに、事業の関係者に活動成果を報告するための道具」

 

つまり、会計をざっくり言っちゃいますと「道具」。「経営者が会社の舵をとるための道具」といった方がわかりやすいですかね。

 

単純な話ですが、商品やサービスがお客様に気に入られれば儲けは出て、気に入られなければ儲けは出ません。

 

経営者は最初からきちんと儲けが出て、その儲けをどう使えば事業が続けられるのかを考えます。

 

この時、「いけるぞ!」や「このままでは危ない」などの、センサー的役目を果たすのが、「会計」なのです。

 

そして、もう一つ大きな役割として、会計は「成績表」にもなります。

 

出資してくれた株主や、お金を貸してくれた銀行などに対して、「わたしの事業はこんな状況です」と説明する資料にもなります。

 

この資料は、成績表のように数字の裏付けがあるので、説得力が高まるんです。

 

このように、ビジネスには「会計」が必要不可欠であり、経営者であれば必ず知っておきたい知識だったのです。

 

2つ目は、“まず覚えておきたいのは「決算書」”について。

 

「会計」とは、経営者にとって「舵取りの道具」であり、「成績表」でもありました。

 

さて、ここからは専門的な言葉が飛び交うので、「数字が苦手」という人も、ちょっとだけがんばって聞いてみましょう。

 

厳密にいいますと、「会計」には、「財務会計」と「管理会計」の2つがあります。

 

「財務会計」とは、株主、銀行、税務署など、社外関係者に情報を伝えるための会計です。「賃借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」などの「決算書」、「会計方針・注記」などがあります。

 

「管理会計」とは、経営者や管理者などの社内関係者に情報を伝えるための会計です。「原価計算書」「事業部別損益表」などがあります。

 

とりわけ、おさえておきたいのが、「決算書」です。

 

「決算書」とは、みなさんご存じの「賃借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」のことです。

 

これら3つを詳しく説明すると、日が暮れてしまうので、重要点9個だけ絞ってお伝えします

 

「賃借対照表」

一年間の決算日におけるプラスの財産とマイナスの財産の状態を表し、それを差し引いた純資産を示します。必ずチェックしておきたいのが①現金及び預金②棚卸し資産③借入金④純資産合計です。

 

「損益計算書」

期末日までの1年間の収益と費用を表し、それらを差し引いた利益を示します。必ずチェックしておきたいのが、⑤売り上げ高⑥売り上げ総利益⑦営業利益です。

 

「キャッシュフロー計算書」

期末日までの1年間のお金(キャッシュ)の流れ(フロー)に注目し、営業活動、投資活動、財務活動の3つの動きを示します。必ずチェックしておきたいのが⑧営業キャッシュフロー⑨キャッシュの期末残高です。

 

会計思考に近づきたければ、これら3つの決算書の9科目を、頭に叩き込んでおきましょう。

 

3つ目は、“会計思考の儲け術は「分解」”について。

 

「会計とは何か」「決算書で押さえておきたいポイント」をお伝えしました。

 

さてここからは、ビジネスの現場で、実際に役に立つ「会計数字」について触れていきたいと思います。

 

「数字が苦手な人」も、もうすこし頑張りましょう。もうすぐそこに「会計思考」がありますから。

 

ビジネスの最重要課題と言えば、「儲け」ですね。

 

では、会計数字を使って「売り上げを増やして利益を上げる」には、何をすればいいのでしょうか?

 

それが「売上高を分解する」ことです。

 

なぜなら、売上高を複数の要素に分解することで、「売り上げを増やす具体策が立てられる」からです。

 

なんと、売上高を分解する方法は6つもあり、この6つの方法を使えば、業種を問わず分解できるといいます。

 

とりあえずその6つを列挙しますね。

 

①売上高=客数×平均客単価

②売上高=商品数×平均商品単価

③売上高=市場全体の売上高×当社の市場シェア

④売上高=既存店売上高+新規店売上高

⑤売上高=既存顧客数×平均既存顧客単価×平均新規顧客単価

⑥売上高=既存商品売上高+新商品売上高

 

お気づきのように、これら全部を説明したらまた日が暮れてしまうので、最もシンプルな、

 

①の「売上高=客数×平均客単価」を説明します。

 

そもそもですが、「売上」って、お客様に商品を売った対価なので、「客数」と「客単価」のかけ算で求められます。

 

単純に「客数」を伸ばすか、「客単価」を上げるかで、売り上げが即アップするんです。

 

例えば、ラーメン屋で、1日の売上高が客数60人×客単価800円=4,8000円のお店があったとします。

 

この時、頑張って集客数を10%増やし、客単価を10%増やしたら、客数66人×客単価880円=58,080円と、1日1万円近く売り上げがアップするんです。

 

「客数」と「平均客単価」を分解したことで、具体的にやるべきことがわかり、売り上げアップに繋がったということです。

 

「会計思考」とは、実際の現場に使える思考だったんです。

 

4つ目は、“目標達成は「会計PDCA」でできる”について。

 

「売上高を分解する」ことで、やるべきことが明確になると理解できました。

 

さて、いよいよ最後は、目標達成するための「会計思考」です。

 

いきなりですが質問です。「目標達成」するには何をすればいいのでしょうか?

 

勉強家のみなさんなら、即答ですね。

 

そう「PDCAサイクル」です。

 

「PDCAサイクル」とは、PLAN(計画)DO(実行)CHECK(評価)ACTION(改善)の頭文字をとった業務改善の手法のことをいいます。

 

さらに言えば、会計思考でPDCAを回せば、もっと効率的に目標達成できるんです。

 

では、会計思考でPDCAを回すには、どうすればよいのか?

 

それが「顧客の役に立っているのか?」「会計思考しているか?」に注目します。

 

「顧客の役に立っているのか?」とは、顧客志向ができているかどうかをみます。会社は放っておくと、すぐに「組織の論理」を追求してしまう性質があるので、そこを基準にPDCAを回しても、目標達成できません。顧客の役に立つことを起点に事業を組み立てます。

 

「会計思考しているか?」とは、利益と現金をどう増やすかを考えて行動することです。その事業の儲けの構造と、現金収支の構造を意識しながら考え、PDCAを回すことで目標達成できます。

 

この2つの視点に立つことで、会計思考のPDCAが回り出すのです。

 

さて、この2つの視点をもとにPDCAを回すのですが、一つ疑問に思うことがあります。

 

それが「どれくらいの頻度で回すか?」です。

 

「サイクルなんだから、いっぱい回せばいいじゃん」って思いがちですが、それは間違いのようです。

 

著者は、PDCAサイクルの「サイクル」を次のように提示します。

 

「経営理念」「ビジョンの策定」「給与体系・人事制度の策定」「会計基準の採用」などは、数年に1回の見直しの「低速回転」

 

「組織改編」「人事異動」「業務評価」などは年1~2回の「中速回転」

 

「販売管理」「購買管理」「物流管理」「外注管理」「生産管理」などの経営戦略にかかわる業務プロセスは、月1回、または年1回の「高速回転」

 

経営理念や人事制度のように、全社員に浸透させる必要があったり、運用の成果が出るまでに時間がかかったりするものは、数年に1度の見直しを。

 

経営戦略にかかわる業務などは、つねに高速回転させることが、業務改善へと繋がるのです。

 

以上をまとめると、「顧客の役に立っているのか?」「会計思考しているか?」を意識しながら、PDCAを適正の頻度で回すことで、目標達成へと向かえるのです。

『新入社員から社長までビジネスにいちばん使える会計の本』のまとめ。

 

  1. 会計とは「舵取りの道具」と心得ましょう。
  2. まずは「決算書の読み方」を体得しましょう。
  3. 「分解」してやるべきことを明確にしましょう。
  4. 「会計思考」の「PDCA」を回しましょう。

 

この動画では、『新入社員から社長までビジネスにいちばん使える会計の本』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。

まだ読んでない人は、この機会にぜひ読んでみてくださいね。