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鬼速PDCA(著者;富田和成)

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今回取り上げる本は、10万部突破のベストセラー『鬼速PDCA』です。

 

「業務改善しても、成果が出ない」と嘆くビジネスパーソンに、著者独自の「PDCAサイクル」を使って、結果にコミットします。

 

著者の「富田和成」氏は、野村證券で数々の営業記録を樹立し、最年少記録を出し続けた人物です。

 

ページ数は268ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

『鬼速PDCA』の要点

本書の結論は以下の5つです。

 

  1. 「PDCA」は最強のビジネススキル
  2. 鬼速な計画は、「ゴールを定量化する」こと
  3. 鬼速な実行は、「DOに分解する」こと
  4. 鬼速な検証は、「要因を突き止める」こと
  5. 鬼速な調整は、「検証結果を踏まえ調整する」こと

 

以降で具体例を交えながら、深掘りして解説していきます。

 

1つ目は、“「PDCA」は最強のビジネススキル”について。

 

ビジネスパーソンであれば、誰もが知る「PDCA」。「PDCA」とは、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(検証)、ACTION(行動)のサイクルを回すことで、業務改善手法のことを指します。

 

ビジネスシーンにおいては、もはや当たり前となってしまったPDCAですが、実のところ、このPDCAこそが、「最強のビジネススキル」だったのです。

 

なぜなら、「成長スピード」が速く、「柔軟性の源」にもなるPDCAは、ビジネス環境が変わりやすい時代において、とても有効に働くからです。

 

ところで、本書のタイトルは「鬼速PDCA」です。

 

「鬼速PDCA」とは、従来のPDCAとは一線を画します。

 

PLANでは、「最終的に到達したいこと」を決めることはもちろん、さらに上位のPDCA(人生のゴール、経営方針)に変更していくことを目的とします。

 

DOは、複数のアクションに分解し、具体的なタスクレベルに落とし込み、ひたすら実行します。

 

CHECKはこまめに検証を行い、実行サイクルの「無駄打ち」を減らします。PDCAを「鬼速」で回し続けることで、会社、部署、個人が圧倒的なスピードで成果を出すことができるのです。

 

最後の「A」は、一般的には「ACTION」ですが、本書では「ADJUST(調整)」と呼んでいます。このADJUSTで、次のサイクルに渡す「調整案」を考えます。この調整が行われることで、やることの優先度を変えたり、方法をブラッシュアップしたり、時には、「目指すべき山」自体を変えることもあります。

 

以上が本書で紹介する「鬼速PDCA」です。以降では、この「鬼速PDCA」をもっと詳しく解説していきます。

 

2つ目は、“鬼速な計画は、「ゴールを定量化する」こと”について。

 

まずは、「鬼速PDCA」の「P」にあたる、「計画」です。

 

この「計画フェーズ」で、まずやるべきことが「ゴールを定量化する」ことです。

 

簡単に言うと、「辿り着きたいゴールを決める」ことです。この「辿り着きたいゴールを決める」時、注意しなければならないことが次の3つです。

 

・期日を決める

期日が決まると、それを実現するための「戦略」を決めることができます。さらに危機感も生まれ、間に合わせようと緊張感が生まれます。「時間があったらやろう」「いつか世界を代表する企業になろう」など、期日を決めないと、実現するための戦略を立てなくなります。

 

・定量化する

本書では、期日を決めて、定量化したゴールのことを「KGI」(Key Goal Indicator)と呼びます。会社の目標数値、営業目標数値などは、すでに数字に落とし込まれています。しかし、「大きくしたい」「出世したい」など、定性的なゴールでは、自分の成長の度合いや進捗具合が確認できなくなり、PDCAの精度が落ちます。「定性」を「定量」に変え、「KGI」を決めることで、視覚化されます。

 

・ゴールを適度に具体的なものにする

あまりに壮大なゴールにしてしまうと、下位のPDCAが雑になります。「10年で、英語をマスターしたい」というゴールより、「1週間後、ここまで英語を覚えたい」というほうが具体的で、達成しやすくなります。長すぎても短すぎても成果が見えづらいので、理想は、1~3ヶ月後くらいのゴールにします。

 

この3つを踏まえながら、辿り着きたいゴールを決めることで、「鬼速な計画」を打ち立てることができます。

 

3つ目は、“鬼速な実行は、「DOに分解する」こと”について。

 

次に、「鬼速PDCA」の「D」にあたる、「実行」です。実行フェーズでは、解決策を業務フローに落とし込み、行動スケジュールに沿って予定通りやりきることです。

 

この実行フェーズにおいて、まずやるべきことが「解決策を“DO”に変換すること」です。

これは、計画フェーズで絞り込んだ解決策を、実際のアクションである「DO」に分解し、実行していきます。

 

ここで考えなければならないことが、解決策が「具体的」か「抽象的」かです。

 

「抽象的」だと、DOが複数になる特徴があり、「具体的」だと、解決策がすでにDOレベルに落とし込まれている特徴があります。

 

例えると・・・

 

「抽象的」

解決策「体力を強化すべきだ」

DO① ジムへ行く

DO② ジョギングを始める

DO③ ヘルシーな食事にする

DO④ トレーナーをつける

 

「具体的」

解決策「週に本を1冊読むべきだ」

DO 週に本を1冊読む

 

このように、解決策が抽象的だとDOは複数、具体的だとDOは単数になります。この特徴を頭に入れておきながら、DOのアウトプットを行います。

 

さらに、DOには種類があります。

 

それが「完結型」と「継続型」です。

 

もし、解決策が「笑顔を鍛える」だった場合、

 

・セミナーに参加する→「完結型」

・毎日、笑顔を意識する→「継続型」

 

となります。

 

以上を踏まえると、実行フェーズにおいては、「DO」を分析することが優先されます。

 

4つ目は、“鬼速な検証は、「要因を突き止める」こと”について。

 

次は、「鬼速PDCA」の「C」にあたる、「検証」です。

 

この検証フェーズでは、「KGI」ゴールの達成率、「KPI」サブゴールの達成率、「KDI」行動計画の達成率を検証していきます。

 

検証フェーズの流れが次のようになります。

 

①KGIの達成率を確認する

②KPIの達成率を確認する

③KDIの達成率を確認する

④できなかった要因を突き止める

⑤できた要因を突き止める

 

特筆すべきが、「④できなかった要因を突き止める」です。

 

これは、KGI、KPI、KDIが「予想通りに推移していなかった要因」を考えることです。

 

要因分析の基本は、「なぜ」を繰り返し、課題を整理していくことです。

 

「KDIが未達成」の場合。

 

「なぜ、KDIが未達成なのか?」に対して、「時間をかけたか?」という課題が見つかったとします。

 

「なぜ時間をかけても未達なのか?」に対して、「目標が高すぎた」「やり方に問題があった」「障害があった」という課題が見つかったとします。

 

「なぜそうになったのか?」に対して、「予算不足」「集中力不足」「人員不足」がみつかり、未達の「要因」が見つかるのです。

 

このように、なぜを繰り返す「WHY分析」を行うことで、「できなかった要因」が浮き彫りとなり、クリティカルな課題を見つけることができるのです。

 

最後の5つ目は、“鬼速な調整は、「検証結果を踏まえ調整する」こと”について。

 

最後は、「鬼速PDCA」の「A」にあたる、「調整」です。この調整フェーズでは、検証フェーズの結果を踏まえて対応を検討し、次のPDCAサイクルに繋げていく役割があります。

 

検証フェーズのステップが次の通りです。

 

①検証結果を踏まえた調整案を考える

②調整案に優先順位をつけ、やることを絞る

③次のサイクルにつなげる

 

とりわけ重要なのが「①検証結果を踏まえた調整案を考える」です。

 

検証フェーズで浮き彫りとなった要因を、「どうやったらできるようになるか?」「どうやったらさらに結果を出せるか」を考え、書き出します。

 

調整で考えるべきポイントが「中止」「変更」「追加」の3つです。

 

「中止」とは、調整案を検討した結果、「どうやっても無理」とゴールを諦める場合です。「赤字が膨らむので事業部を閉鎖しよう」などは、PDCAの「中止」となります。

 

「変更」とは、達成する対象を変更したり、期日を先送りにしたりしなければならない場合です。「今年の試験をあきらめ、来年に照準を合わせよう」などは、現在のPDCAを中止し、新しいPDCAをスタートさせることです。

 

「追加」とは、プロジェクトを進めていて、予想せぬ大きな課題に直面したとき、今までの業務とは別途のプロジェクトチームを作らなければならない場合です。「コスト削減を進めていたら、不明確な会計処理が見つかった」などは、現在のPDCAを続行しながら、新しいPDCAをスタートさせることです。

 

このように、PDCAの最後である「調整フェーズ」では、検証結果を踏まえた上で調整し、改善に向かわせることが目的だったのです。

 

『鬼速PDCA』のまとめ。

 

  1. 鬼速PDCAを使い、常に進化しましょう。
  2. ゴールに「具体的数字」を入れましょう。
  3. 実行するには、「小さなDO」にしていきましょう。
  4. 「なぜ」を繰り返し、要因を探しましょう。
  5. 調整しながら、「ワンランク上のPDCA」を目指しましょう。

 

この動画では、『鬼速PDCA』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。

まだ読んでない人は、この機会にぜひ読んでみてくださいね。