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イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」(著者;安宅和人)

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今回取り上げる本は、25万部突破。AI×データ時代の必携書とよばれる『イシューからはじめよ』です。

 

ロジカルシンキングや問題解決のフレームワークを実践するも、「成果がでない」と嘆くビジネスパーソンにぴったりの方法を網羅しています。

 

著者の「安宅和人」氏は、慶應義塾大学教授。ヤフー株式会社CSO。脳科学、戦略コンサルタント、ヤフーのトリプルキャリアを持つ人物です。

 

ページ数は243ページありますが、10分にまとめて要点を解説していきます。

結論から申し上げると、この本を読んで得られる重要なポイントは以下の6つにまとめることができます。

 

  1. 「イシュー」とは「白黒つけなければならない問題」
  2. 知的生産のための第1段階は「見極める」こと
  3. 知的生産のための第2段階は「分解し組み立てる」こと
  4. 知的生産のための第3段階は「絵コンテにする」こと
  5. 知的生産のための第4段階は「アウトプットする」こと
  6. 知的生産のための最終段階は「まとめる」こと

 

以降では、この6つのポイントを具体例を交えながら、深掘りして解説していきます。

 

1つ目は、“「イシュー」とは「白黒つけなければならない問題」”について。

 

本書のタイトルでもある「イシュー」。そもそも「イシュー」とは、どんな意味なのでしょうか?

 

著者はイシューについて次のように定義しています。

 

・2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

・根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

 

つまりイシューとは、「白黒つけなければならない問題」のことを指します。

 

さらに著者は、イシューについて次のような表現もしています。

 

「知的な生産活動の目的地となるもの」

 

つまり、イシューの目的は「知的な生産活動」であり、

そのために考えるべきことが「何に答えを出し、白黒つけるのか」ということです。

 

では、「知的な生産活動」とは何でしょうか?それが「バリューのある仕事」です。

 

「バリューのある仕事」とは、「イシュー度」「解の質」から成り立ちます。

 

「イシュー度」とは、自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ。

「解の質」とは、そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い。

 

「バリューのある仕事」を生み出す時、人はどうしても、「解の質」ばかりを重視してしまいます。

 

しかし、いくら「解の質」を高めたところで、バリューのある仕事を生み出すことはできません。「イシュー度」を高めることが、バリューのある仕事へと直結するのです。

 

バリューを生み出すには、イシューという「何に答えを出し、白黒つけるのか」について、考えることからはじまります。

 

2つ目は、“知的生産のための第1段階は「見極める」こと”について。

 

イシューとは知的生産を目的地として、「何について答えを出すべきなのか」のことでした。

 

ここからは、どうやってイシューを組み立て、どう実行していくのかについて触れていきます。

 

まずは「イシューを見極めること」から始まります。

 

具体的に言えば、「何に答えを出す必要があるのか」という議論からはじめ、「そのためには何を明らかにする必要があるのか」を見極めることです。

 

「本当に解くべき問題」を見極めるには、「仮説を立てる」ことです。

 

仮説を立てると、答えを出せるイシューにすることができたり、必要な情報・分析すべきことがわかったりと、「イシューのスタンス」が確立します。

 

「イシューのスタンス」が決まったら、次は「言葉」にします。人間は「言葉」にしない限り、概念をまとめることができないので、「これがイシューかな?」と思ったら、それを言語化していきます。

 

「私はイシューをこのようにとらえています」「この分岐点について白黒つけたいと思っています」と言語化することで、イシューの仮説が確立するのです。

 

仮説を立てないで、何もないまま問題を解いていっても、本質的な「解」は求められないのです。

 

3つ目は、“知的生産のための第2段階は「分解し組み立てる」こと”について。

 

イシューのスタートは、本当に意味のある問題を「見極めること」でした。次にすべきことは、「イシュー分析」です。

 

イシュー分析とは、解の質を高め、生産性を向上させる作業のことです。どんな作業かというと、「ストーリーライン」と「絵コンテ」をつくります。

 

このイシュー分析によって、イシューの構造が明らかになり、その中に潜むサブイシューが洗い出され、それに沿った分析の「イメージ」をつくることができます。活動の全体像を明らかとする作業です。

 

「ストーリーライン」とは、「最終的な姿から前倒しで考える」ことです。ある問題の結論から考え、「どんな論理と分析によって検証できるか」と「後ろから」考えることです。

 

やるべきことは、「分解し、組み立てる」ことをします。まず、「モレやダブりなく」「本質的に意味のある固まり」で分解し、サブイシューを洗い出します。そして、言いたいことをしっかり伝えるために、どのような順番でサブイシューを並べるかを組み立てます。

 

分解したイシューに基づいて、ストーリーラインを組み立てることで、ストーリーラインが形作られるのです。

 

4つ目は、“知的生産のための第3段階は「絵コンテにする」こと”について。

 

「イシュー分析」に必要な作業のひとつが「ストーリーライン」でした。ここでは、もうひとつの作業「絵コンテ」について解説します。

 

「絵コンテ」とは、ストーリーラインで浮き彫りとなった、「個々のサブイシュー」に対して、必要な分析・検証のイメージをまとめることを指します。

 

やるべきステップは次の3つです。

 

①軸の整理

量や長さなど、何らかの共通軸2つ以上で「比較」する。市場シェアやコスト比など、全体と部分の「構成」を比較する。売り上げの推移、体重の推移などの「変化」で比較するなど、定量分析の「型」を使い、分析の枠組みをつくることです。

 

②イメージを具体化する

具体的な数字を入れて、分析・検討結果のイメージをつくることです。数字の入ったチャートを描くことで、「このあたりの軸の取り方が必要になる」と、「仮説の意味合い」をはっきりさせることができます。

 

③方法を明示する

「どうやってそのデータを取るのか」という方法を明示することです。「どんな分析手法を使ってどんな比較にするか」「どんな情報源から情報を得るのか」を考えます。

 

これら3つのステップを踏むことで、「絵コンテ」を描くことができます。

 

5つ目は、“知的生産のための第4段階は「アウトプットする」こと”について。

 

イシューを設定し、ストーリーラインをつくり、絵コンテをつくったら、実際に分析を行う「アウトプット」です。

 

ここでは、「限られた時間の中で、本当に価値のあるアウトプットを効率的に生み出すこと」を目指します。

 

そのための注意点として「いきなり分析や検証をはじめない」ということです。なぜなら、イシューからはじめると、「洞察」という重要な部分が「前提」にあるので、これがズレていると、すべてが総崩れとなるからです。

 

これを防ぐには、次の考え方が必要となってきます。それが「イシューから考える」と「答えありき」を混同しないことです。

 

人はどうしても、分析や検証を行っていくと、「自分たちの仮説が正しい」といえる情報ばかりを集めてしまいます。

 

「自分たちの仮説が正しい」=「答えありき」で考えてしまうと、フェアな視点で検証できなくなります。

 

イシューではじめたアウトプットは、「答えありき」と「イシューからはじめる」ことを切り分けて考えることが必要となるのです。

 

6つ目は、“知的生産のための最終段階は「まとめる」こと”について。

 

さて、ようやくここまできました。

 

最後の仕上げは、「イシューに沿ったメッセージを人に力強く伝える」ことです。

 

目的とするのは、単に資料や論文をつくるのではなく、人の心にインパクトを与え、価値を納得させ、本当に意味のある結果を生み出してもらうことです。

 

そのためには、メッセージの受け手が同じ目的意識をもち、同じように納得してもらい、行動に移してもらうことにあります。

 

やるべきことは、受け手は「賢いが無知」ということを心に留め、「イシューからはじめる」ことをポリシーにし、「何に答えを出すのか?」という意識を全面に持ってきます。

 

そこで行うことが、「ストーリーラインの構造を磨き」、「チャートを精査する」ことです。

 

「ストーリーラインの構造を磨く」には、すっきりとした論理構造になっているか再考し、流れの悪いところはないか見直します。端的に説明できるか確認します。

 

「チャートを精査する」には、そのチャートがイシューに即していて、チャートのタテとヨコ軸の広がりが明確であり、それらサポートがメッセージを支えていることが条件となります。

 

以上を踏まえると、この仕上げの段階で行うのは、「本質的」「シンプル」という2つの視点から「イシューを見直す」ことだったのです。

『イシューからはじめよ』のまとめ。

 

  1. イシューとは知的生産を上げるために「白黒つけなければならない問題」のこと。
  2. 「イシューの見極め」からスタートすることを覚えておきましょう。
  3. 「イシュー分析」には「ストーリーライン」が必要と押さえておきましょう。
  4. 「イシュー分析」には「絵コンテ」が必要と押さえておきましょう。
  5. イシューからのアウトプットは「答えありき」で考えないことがポイントです。
  6. 「本質」と「シンプル」から、再考しましょう。

 

この動画では、『イシューからはじめよ』の超重要なポイントに絞って解説してきましたが、これを機会に手にとって読んでみるのもオススメですよ。