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21Lessons 21世紀の人類のための21の思考(著者;ユヴァル・ノア・ハラリ)

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今回取り上げる本は、著作累計世界2000万部突破、今、世界中から注目を集めている人物が送る『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』です。

 

先行きの見えない時代において、「何が」起きていて、これから「どう」生きるかを導いてくれる「思考」を伝授します。

 

著者の「ユヴァル・ノア・ハラリ」氏は、歴史学者と哲学者の顔を持つ、「新たなる知の巨人」と称される人物です。世界中の読者に衝撃を与えた著書「サピエンス全史」「ホモ・デウス」は世界的なベストセラーとなっています。

 

ページ数は421ページありますが、私の場合はこの本を読み終えるのに、8時間かかりました。

この動画では、8時間を20分にまとめて要点を解説していきます。

 

この動画を見終える頃には、あなたは、混沌とした時代を生き抜くために必要な「教養」を手に入れることができるでしょう。

『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』の要点

結論から言いますと、この本の重要ポイントは、以下の10個にまとめることができます。

 

  1. 私たち人類は「難題」に直面している
  2. ほとんどの仕事が「コンピューター」に取って代われる
  3. 問題を解決するには「既存の考え」を捨てること
  4. 解決策は「真のグローバル視点」に立つ
  5. 「恐れ」に負けないことが次世代を生きる術
  6. 「戦争」の「うまみ」は小さくなっている
  7. 真実を握るカギは「無知を知る」
  8. ダマされないためには「証拠」を手に入れる
  9. 当惑の時代を生き抜くには「強さ」が必要
  10. 人生の意味は「自分で見つける」

 

以降では、この10個のポイントを、具体例を交えながら深掘りしていこうと思います。

 

1つ目は、“私たち人類は「難題」に直面している”について。

 

新たなる知の巨人が警鐘を鳴らしている理由として、「何十億人もの人が雇用市場から排除され、自由と平等の両方が損なわれる」というものです。

 

これは、ITとバイオテクノロジーが融合し、自由主義の信用が失われることが原因です。

 

自由主義の政治制度は、工業時代の蒸気機関や製油所、テレビから成る成果を管理するためにつくられました。しかし、ITとバイオテクノロジーの分野で進んでいる革命時代において、政治家も有権者も新しいテクノロジーを理解しておらず、対処することさえ皆無に等しいと言われます。

 

さらに付け加えるべきが、ITとバイオテクノロジーの革命は、経済や社会だけでなく、私たちの体や心まで再構成してしまうことにあります。

 

これは、体の老化を防いだり、脳の設計をしたり、生命を操作、作り出したりと、自分の「内側」までも制御することができるということです。

 

このITとバイオテクノロジーの革命が突き進んでいくと、あらゆる権力が、ごく少数のエリートの手に集中し、「大半の人は、搾取ではなく無用化に苦しむ」ことになるのです。

 

2つ目は、“ほとんどの仕事が「コンピューター」に取って代われる”について。

 

ITとバイオテクノロジーの革命によって、「自由主義の信用は失われる」と述べました。

 

では、わたしたちの最も身近な「雇用」は、具体的にどのようになってしまうのでしょうか?

 

それが、「仕事がない」という状態です。

 

2050年の雇用市場では、機械学習とロボット工学によって、ヨーグルトの製造、ヨガの指導など、ほぼすべての種類の仕事が変化すると専門家の意見が一致しています。

 

懸念すべきは、AIによる「革命」です。AIが学習や分析、意思の疎通など、人間の情動を理解し、人間以上の働きをしてしまうことで雇用が奪われることです。

 

コンピューターが、人間の行動を分析したり、人間の意思決定を予想したり、自動車の運転者、銀行家や弁護士に取って代われる存在となるのです。

 

さらに、コンピューターが人間を上回るものとして、「柔軟なネットワーク」があります。

 

人間は、1人ひとり独立した存在なので、お互いに接続したり、全員を確実に最新状態に更新したりはできません。一方で、コンピューターであれば、お互いが独立した存在ではないので、簡単に統合することができます。

 

「運転」で例えると…

人間の場合→交通規則が変われば、運転者に熟知させる必要がある。お互いが独立した「乗り物」なので、衝突の可能性がある。

 

コンピューターの場合→交通規則が変わってもすぐにアップデートできる。自動運転なので、衝突する可能性をはるかに低くできる。

 

このように、コンピューターが人間を凌駕してしまう時代が、刻一刻と近づいているのです。

 

3つ目は、“問題を解決するには、「既存の考え」を捨てること”について。

 

著者は、これら問題を解決する方法として、次の3つをあげます。

 

①仕事がなくなるのを防ぐために何をするべきか?

②十分な数の新しい仕事を創出するには何をするべきか?

③最善の努力をしたにもかかわらず。なくなる仕事のほうが創出される仕事よりずっと多くなったら、何をするべきか?

 

①仕事がなくなるのを防ぐために何をするべきか?

 

これは達成不可能と述べています。なぜなら、AIとロボット工学をこの世から消してしまうと、そこから得られる多大なる「恩恵」を捨てることになるからです。

 

②十分な数の新しい仕事を創出するには何をするべきか?

 

政府の規制によって、導入の変化のペースを遅らせれば、新しい仕事を創出することができるといいます。AIが進歩しても、人間の被雇用者は新しい技術を習得し、職業を替えていくことで、最大のリスクを避けることができます。

 

③最善の努力をしたにもかかわらず。なくなる仕事のほうが創出される仕事よりずっと多くなったら、何をするべきか?

 

新しい社会モデルと経済モデルを開発することです。例えば、「最低所得保障」と呼ばれるもので、すべての人に一定額を定期的に支給するという発想です。これであれば、仕事を守るのではなく、「人間を守る」といった原理のもと、社会的地位と自尊心を守ることができるのです。

 

以上のことを踏まえると、既存の社会モデルや経済モデル、政治モデルを捨て去り、新しい「考え」に移行する必要があると言えます。

 

4つ目は、“解決策は「真のグローバル視点」に立つ”について。

 

では、一体どうしたら、この難題に立ち向かうことができるのでしょうか?そこに必要なのは、「グローバルな協力」です。

 

なぜなら、グローバルな協力が得られれば、「人間の自由と平等を保護することができる」からです。

 

これら人間同士を、再び結びつけるものとして、みなさんご存知の「フェイスブック」があります。

 

フェイスブックの創始者であるマーク・ザッカーバーグは、「オンラインで人類を統合させる」ことをビジョンにしています。実は、この目標が「グローバルな協力」には欠かせないのです。

 

その理由は、フェイスブックの新しいAIによって「有意義なコミュニティ」を識別し、「社会的な結びつきを強め、世界をより緊密にする」ことができれば、グローバルな協力が得られるからです。

 

このグローバルな協力が成功すれば、コンピューターは人間の社会的ネットワークの新たな主人として認められるのです。

 

しかし、そんなフェイスブックにも課題があります。それが「オンラインとオフラインの溝を埋めること」です。オフラインの世界にも根を張り、オフラインのコミュニティを育むことで、人類の統一が一層、強化されるからです。

 

以上を踏まえると、わたしたちにできることは、ナショナリズムや宗教を超えた、グローバルな視点で物事を観る必要があるのです。

 

5つ目は、“「恐れ」に負けないことが次世代を生きる術”について。

 

今、わたしたちが直面している問題は前例がありません。そのような時代のおける「脅威」にどう対処していけばいいのでしょうか?

 

とりわけ、深刻なものとして「テロ」と「戦争」があります。

 

「テロ」とは、恐れを広め、政治情勢が変わることを期待する軍事戦略のひとつですが、テロは所詮、脅しにか過ぎず、重要な決定を敵の手に委ねるしかありません。

 

国家がテロリストの挑戦を受けて立てば、力ずくで鎮圧できることは歴史を見れば明らかです。

 

では、なぜこの「テロ」がなくならないのかと言えば、現代国家が政治的暴力を防ぐのに成功したがゆえ、テロに対して脆弱になってしまったからです。

 

遥かに脅威なのが、将来の「核テロ」や「サイバーテロ」「バイオテロ」です。

 

いつの日か、テロリストが核爆弾を手に入れたり、私たちの自動運転車をハッキングして殺人ロボット部隊にしたりと、テロの恐怖が増大する点にあります。

 

わたしたちにできることは、テロの副作用によって生まれた、私たち自身の内にある「恐怖」と、どのような向き合い方をするかが、カギとなります。

 

6つ目は、“「戦争」の「うまみ」は小さくなっている”について。

 

次世代のテロとの向き合い方は、自分自身を見失わず、恐怖と対峙することにありました。

 

では、「テロ」と深く関係のある「戦争」には、どんな考え方でいればいいのでしょうか?

 

著者は、次のように述べます。

 

「人間の愚かさを決して過小評価してはならない」

 

21世紀に、主要国が戦争を起こして勝利を収めるのは難しいと言われます。なぜなら、「経済の性質が変化している」からです。今までは、経済的資産は主に「物」でした。戦争に勝ち、他国を略奪することで、利益を上げられました。

 

しかし、21世紀の主な経済的資産は、「技術的な知識や組織の知識」です。従来のような「戦争」では利益はわずかしか上げられず、コスパが非常に悪いのです。

 

年間GDPが20兆ドルを超える、中国のような経済大国が、たった10億ドルのために戦争を始めたりはしないのです。

 

つまり、今の時代、「富は力づくで奪うことはできない」と言えます。

 

そして、これからの時代は、「軍事テクノロジー」が変化し、帝国主義者にとって事態は悪い方向へ向かっていきます。

 

例えば、月並みなサイバー戦争の戦闘能力しか持たない国に攻撃をしても、航空交通を停止させたり、列車を衝突させたり、送電線を使用不能にさせたりと、ほんの数分で報復にあってしまいます。

 

核兵器とサイバー戦争は、損害が大きくて利益の小さいテクノロジーであり、利益の上に国は築けないのです。

 

だからといって、「21世紀が平和になる」と著者は述べていません。合理的な指導者でさえ、愚かなことを頻繁にしでかしてしまうことから、人間の愚かさを過小評価してはいけないのです。

 

7つ目は、“真実を握るカギは「無知を知る」”について。

 

ここまでは、「テロ」の脅威や「技術的破壊」の脅威、現代の極めて重大な問題を取り上げてきました。

 

ここからは、わたしたちが「真実をどれだけ理解できるか?」という「問い」に答えていきます。

 

まず、わたしたちの基本的な考えであり、植え付けられているものであり、ここまで人類を発展させてきたものがあります。

 

それが「集団思考」です。

 

集団思考とは、「他者の知識を頼りにする」ことで、他者の頭の中にある知識を、まるで自分のもののように扱うことです。

 

これは、人類の進化には大に役に立ちましたが、現代では厄介なものになるといいます。なぜなら、集団思考は、「知識の錯覚」であり、「無知の裏返し」でもあるからです。

 

例えば、気象学や生物学について無知な人が、気候変動や遺伝子組み換え作物についての「政策」を提案したり、イラクやウクライナを地図で見つけられない人が、そうした国で何をするべきかに関して、恐ろしく教鞭な意見を訴えたりすることです。

 

これは、SNSなどの「同じ意見のコミュニティ」や、「自分の意見を裏付けるオンライン配信ニュース」によって、正当性を疑わないまま、自分の殻に閉じこもってしまうことが原因です。

 

つまり、「自分の無知に気づいていない」状態です。

 

これらが厄介なのは、一般人だけでなく、大統領やCEO、国の重大な権限を持つ人たちにまで浸透していることにあります。さらに巨大な権力は必ず真実を歪めてしまう性質があるので、権力のブラックホールのような働きをしてしまう恐れがあります。

 

この状況から脱出するには、自分の無知を認め、知識の上に成り立つ、「真の知識」に辿り着くしかないのです。

 

8つ目は、“ダマされないためには「証拠」を手に入れる”について。

 

「自分の無知に気づくこと」が真実を握るスタート地点でした。次に知るべきことは、「ダマされない」ことです。

 

何にダマされないようにするのかといえば、「フェイクニュース」です。

 

実のところ、わたしたちは、客観的な事実より、嘘であっても「感情に訴えるもの」のほうが強い影響力を持つ世の中「ポスト・トゥルース」の時代を生きています。

 

どこを見渡しても、嘘と作り話でできており、何が真実かわかりません。

 

過去の歴史からも、それがうかがえます。

 

2014年、軍の徽章をつけていないロシアの特殊部隊がウクライナに侵入し、クリミア半島の主要な軍事基地を占領しました。ロシア政府とプーチン大統領は、断固否定し、自発的に組織された「自警団」だと主張します。

 

この嘘は、「国家のため」「大義名分のため」と正当化され、「ポスト・トゥース」とされたのです。

 

このような時代を生き抜くためには、いかに「ポスト・トゥース」に気づき、フェイクニュースから身を守ることにあるのです。

 

著者はそのマインドとして、「フェイクニュースは当然のものとして受け入れ、自分の情報源の確かさを確認するために、時間と労力をかけるべき」と述べています。

 

具体的には、「信頼できる情報」にはお金を払ったり、何らかの問題が自分に必要と思われるのであれば、「科学文献を読み漁ったり」することです。

 

以上のことから、ダマされないようにするには、「自分の主張を支える証拠を確立させる」ことにあるのです。

 

9つ目は、“当惑の時代を生き抜くには「強さ」が必要”について。

 

人類が、まだ体験したことのない時代を迎えるために必要なのが、「無知を知り、真実をどれだけ理解できるか」にありました。

 

ここからは、わたしたちが人生において何をすべきで、どんな技能を身につければよいのか、そして人生の意味について、考えを深めていこうと思います。

 

著者は、この時代を生き抜くのに必要不可欠なものとして、「強さ」を提示します。強さとは、武力ではなく「レジリエンス(復元力)」のことを指します。

 

この「レジリエンス」を高めるには、「教育」です。

 

実のところ、2050年の世界がどうなっているか、誰にもわからない以上、何も予測することができません。テクノロジーの進化によって、「体と脳と心」を作り変えられるようになってしまった今、確かに言えることは、「変化だけが不変」ということです。

 

いくら、情報を集めたところで、「変化」に対する予測は難しく、情報を集めれば集めるほど矛盾して、何を信じればいいかわからなくなります。

 

そのような時代において、情報を与えることは無用であり、必要なのは「情報の意味を理解したり、重要なものとそうでないものと区別したりできる能力」。そして、「大量の情報を結び付けて、世の中を幅広く捉える能力」です。

 

教育の過程でこれら能力を身につけさせることが、「変化が不変」な時代を生き抜く「強さ」となるのです。

 

この強さを身につけるには、「自分」を知らなければなりません。自分は何者で、人生に何を望んでいるのかを明確にすることです。

 

まずは、己を知り、情報を精査する能力を身につけ、「明らかな目で世界を眺められる力」が必要なのです。

 

最後となる10個目は、“人生の意味は「自分で見つける」”について。

 

「教育」が当惑の時代を生き抜く武器となることがわかりました。さて、いよいよ最後は、「人生の意味」についてです。

 

人間が長年にわたって考えてきた「人生の意味」。人類が未だかつて味わったことのない時代を直前に、最善の答えとは何でしょうか?

 

それは、「差し迫る問題に注意を向け、それが何かを調べる」ことです。

 

なぜなら、「人生は物語ではない」からです。

 

著者は次のように述べます。

 

『私たちは人生の意味を探し求めるときには、「現実とは一体どういったものなのか」や、「宇宙のドラマの中で自分がどんな役割を果たすのか」を説明してくれる物語を欲したがる。その役割のおかげで、私は何か自分よりも大きいものの一部となり、自分の経験や選択のいっさいに意味が与えられる。』

 

わたしたちは、「人生に何か意味がある」といった物語を欲しています。ヒーローと悪者、争いと和解、クライマックスとハッピーエンドなど、人生が物語のように展開していくと、どこかで期待しているのです。

 

実際、物語を疑おうとする人は追放され、迫害されてしまいます。なぜなら、物語を疑ってしまうと、国の法律や社会の規範、経済の制度がすべて崩壊してしまうからです。

 

しかし、物語は「虚構」であり、わたしたちを救うものでもなく、人生の答えではありません。

 

権力者が発する、聞こえの良い観念的な言葉は、「物語」であり、もったいぶった言葉で誤魔化そうとしているので、注意しなければなりません。

 

それより、苦痛に悲鳴を上げる兵士、残忍な仕打ちをされる女性、恐れで震えている子供たちといった、目の前の「事実」に目を向け、考え、そして答えを出すことが重要です。

 

このことから、「人生の意味は何か?」という問いへの答えは、「自分で正確な情報を集め、それが何かを調べること」以外にないのです。

 

『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』のまとめ。

改めて、この本の超重要なポイントを押さえ、あなたが実際に行動に移せるようにおさらいしておきましょう!

 

  1. 「前例のない時代」が迫っていることを意識しましょう。
  2. 「コンピューター」に仕事が奪われる前に手を打ちましょう。
  3. 変化に対応できる「マインド」を身につけましょう。
  4. 「既存」から脱却し、「グローバル視点」で見ましょう。
  5. 「テロ」を過剰に恐れるのは、「骨折り損のくたびれ儲け」です。
  6. 戦争の「無価値化」が進んでいることを理解しておきましょう。
  7. まずは「自分が知らない」ということを知りましょう
  8. 「フェイク」から身を守る術を手に入れましょう。
  9. 変化に耐えられるように「判断の目」を養いましょう。
  10. 「物語」から卒業し、「自分」を手に入れましょう。

 

この動画では、『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』の超重要なポイントに絞って解説してきましたが、これを機会に手にとって読んでみるのもオススメですよ。