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新しい経営学(著者;三谷宏治)

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みなさん、こんにちは。

10分で人生が変わる本の要約シリーズ。

今回取り上げる本は、ビジネス書アワード2冠を達成した著者が送る「新しい経営学」です。

「経営学」と言うと、「おいおい、ちょっと待てよ。経営者ではないから興味はないよ」と言う声が聞こえてきそうです。

ですが、会社員であっても、アルバイトやパートであっても、経営学を学ぶことによって自社や他社の事業を俯瞰的に見ることができ、結果として「提案力の向上」などのスキルを手に入れられるのです。

そうなれば、あなたの社内や職場での評価もうなぎのぼりでしょう!

本書では、理解するのが難しいと言われる「経営学」について、「ビジネスモデル」の視点から、わかりやすく解説します。

著者の「三谷宏治」氏は、ボストンコンサルティンググループ、アクセンチュア、グロービズ、早稲田大学ビジネススクールなどの「教育の現場」で活躍してきた人物です。

ページ数は400ページありますが、私の場合はこの本を読み終えるのに、7時間かかりました。

この動画では、7時間を10分にまとめて要点を解説していきます。

この動画を見終える頃には、あなたはデキるビジネスパーソンが持つ「経営視点」を手に入れることができるでしょう。

新しい経営学の著者の「三谷宏治」氏について

まずこの本の著者である「三谷宏治」氏について知っておきましょう。

東京大学理学部物理学科卒業後、BCG、アクセンチュアで経営戦略コンサルタントとして活躍します。INSEAD(インシアード)でMBA修了。2003年から2006年までアクセンチュア戦略グループ統括を行います。

現在、KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院教授の他、早稲田大学ビジネススクール、放課後NPOアフタースクール、永平寺ふるさと大使で活躍。2013年に出版された『経営戦略全史』はビジネス書アワード2冠を獲得しました。

「新しい経営学」の要点

結論から言いますと、この本の重要ポイントは、以下の5つにまとめることができます。

  1. 事業経営を知るには「ビジネスモデル」を理解すること
  2. 事業経営のスタートは「ターゲットを明確にすること」
  3. ターゲットが欲しいものを見極める
  4. 「ケイパビリティ」の重要性を理解せよ
  5. お金を回すには「収益モデル」

以降では、この5つのポイントを、具体例を交えながら深掘りしていこうと思います

結論の理由を解説する前に、「経営学」について少し触れておきましょう。

 

そもそも「経営学」とは、どんな学問なのでしょうか?

経営学とは主に、次の6分野を指します。

  1. 経営戦略
  2. マーケティング
  3. アカウンティング
  4. ファイナンス
  5. 人・組織
  6. オペレーション

これらは、その道の専門家が教える「専門的領域の寄せ集め」なので、経営学を初めて習う人にとっては、ハードルが高いです。

さらに、この6分野には、企業の経営陣が考える「全社レベル」。事業部長、プロダクトマネージャーが考える「事業レベル」という2種類のレベルがあります。

まずは、「事業レベル」に集中し、経営学を身につけていきましょう。

それでは、結論の解説に移ります。

1,事業経営を知るには「ビジネスモデル」を理解すること

「経営学」は学問視点であり、経営的な事業視点ではないことをお伝えしました。では、事業経営において、何を学べばいいのでしょうか?

それは「ビジネスモデル」です。

著者はビジネスモデルを、「現実の単純化である。」と称しています。

「事業経営」は、事業全体を統合的に運営しなければならないので、横断的な事業視点が必要になります。

本書では、このビジネスモデルを単純化し、次の4つに分けています。

  1. ターゲット
  2. バリュー
  3. ケイパビリティ
  4. 収益モデル

以降では、この事業経営の中核となる4つの要素を、詳しく解説していきます。

2,事業経営のスタートは「ターゲットを明確にすること」

事業経営に必要不可欠といわれる「ビジネスモデル」。

ビジネスモデルを支えるのが「ターゲット」です。

ターゲットといえば「顧客」のことで、顧客なしでは利益はおろか、取引することさえできません。

とは言っても「ターゲット=顧客」ではないのです。ターゲットは複雑で多種多様だからです。「使用者と意志決定者」が別であったり「意志決定者と支払者」が別であったりと様々です。

「製薬企業」でいえば、ターゲットは「医師」だけでなく「厚生労働省」「健康保険組合」「病院の薬事委員会」「薬局」「医薬品卸」と数種類にも及びます。

このことから「ターゲット=顧客」だけでは、ビジネスは迷走します。ビジネスは、「どこに向かうか」によって、手段や資材、人材などが変わるからです。

事業経営のスタートは、ターゲットを明確にし、組織全体がそこに向かえるようにしなければならないのです。

3,ターゲットが欲しいものを見極める

狙うべきターゲットが決まったら、次は相手に何らかの「価値を与える」ことです。

このターゲットに提供すべき価値のことを「バリュー」と呼びます。

ターゲットが消費者であれば「楽しい」「うれしい」「かっこいい」などの価値を提供します。「ニーズ(欲求)の裏返し」と言ってもいいでしょう。

ここで質問です。

壁に穴を開ける「ドリル」

このドリルを買う人が本当に欲しいものは何でしょう?

A.「きれいな穴があけられる高性能なドリル」

B.「きれいな穴そのもの」

答えは個人の見解にお任せするとして、Aは「ニーズ」のことを指します。Bはニーズの一段上の欲求のことを指し、これを「ウォンツ」と呼びます。

ニーズを知るには「ウォンツ」も視野に入れなければならないのです。

このことから、ターゲットに高い価値を提供するには「ニーズ」と「ウォンツ」を知ることから始まるのです。

4,ケイパビリティの重要性を理解せよ

ターゲットが決まり、提供する価値を見極めたら、次にやることは「どう提供するか」です。

これを「ケイパビリティ」と呼びます。

「ケイパビリティ」は「研究開発」「マーケティング」「営業」「サービス」「会計」「財務」「人」「組織」「情報システム」「経営」など多岐に渡ります。

ケイパビリティの内容はとても広く、構築するのは大変ですが、ここに力を入れることで、他社との差別化ができるのです。

このケイパビリティがすごいのは「イノベーション」を起こすことができる点です。

AmazonやGoogle、フェイスブックなどの、ネットビジネスが生まれたのは、「インターネット」というテクノロジーを構築したからです。

つまり、既存のニーズに新しい技術(ケイパビリティ)を掛け合わせたことで、イノベーションが生まれたのです。

事業経営のカギを握るのは「ケイパビリティ」だったのです。

5,お金を回すには「収益モデル」

事業経営において「ターゲット」「提供する価値」「提供の仕方」の重要性はご理解いただけたと思います。しかし、忘れてはいけないものが、もうひとつあります。それが「お金」です。

事業経営において、お金をうまく回すには、「収益モデル」の基本を押さえておく必要があります。

収益モデルとは「対価とコストは見合っているか」を考えることです。

対価とコストが見合っているか、つまり「損益」を判断する場合「損益=売上−費用」という式が成り立ちます。

「売り上げ」とは、販売単価×数量で、「費用」とは、固定費+変動費のことです。

これらを視覚化したものが「損益分岐点グラフ」で、売上と費用を縦軸、売上を横軸とし、ます。売上線と費用線の差が損益となります。

この売上線と費用線が一致する「損益分岐点」が損益ゼロの点です。この点を境に売上線が伸びれば利益が上がるということになります。

この売上線を伸ばしていくことが、事業経営を成功させるカギなのです。

「すべての働く人のための新しい経営学」のまとめ

改めて、この本の超重要なポイントを押さえ、あなたが実際に行動に移せるようにおさらいしておきましょう!

  1. 経営学は「ビジネスモデル」から見てみましょう。
  2. まずは「ターゲット」を明確にしましょう。
  3. ターゲットの本心を探りましょう。
  4. 提供の仕方を変えてみましょう。
  5. 収益の基本を押さえ、視点を変えてみましょう。

この動画では「新しい経営学」の超重要なポイントに絞って解説してきましたが、これを機会に手にとって読んでみるのもオススメですよ。